はじめに
怒られます。
こんな記事は、きっと怒られます。
という、怒られテスト的な記事です。
裏切りの記事、とも言えます。
わかってるけど、やってしまうんです。
ごめんなさい。
ちなみに、
この時のキャンプの記事は、
エジプさん
ふみぶーーんさん
デッシーさん
の記事をお読みください。
完璧です。パーペキです。
そんな訳で、回れ右!OKですので。
※フィクションなので、くれぐれも・・・
エジポヨ
針テラスの道の駅に到着した。
前日から準備万端で家を出発した僕は、かなりの時間の余裕を得た。
今回、この道の駅からほど近い場所にあるキャンプ場『月ヶ瀬キャンプ場』にて、ソログルの予定。
そのメンバーは
ダッシーさん
ぶんぶーーんさん
エジプヨさん
リー先生さん
と、僕を合わせた5人である。
待つことしばし、
「ミートサーン!コンニーチワ!ヤト、ツイタ!アツイネー!」
声のする方を見ると、余程暑かったのか、見せてはいけないものを見せないためだけのV字のパンツ一枚の真っ黒に日焼けした男が、ママチャリをギシギシいわせながら手を振っていた。
エジポヨさんである。
『え、なに、やだ。こわい!』
そう思い、一瞬、無視するという選択肢が頭を過ぎったが、このまま放置すると
「ミートサーン!エジポヨダヨォー!」
と、永遠に絡まれる可能性を示唆し
「あ、どうも。ミート?あー、えーと、お肉ばかり食べてポヨポヨだよ、です。」
と挨拶をした。
にしても、なんて格好だ。
あのキャンピーの創設者、ダッシーさんが来られるというのに!
こちとら、この暑さの中、上下揃いの燕尾服にチョビ髭である。
「エジポヨさん、ちょっと、その格好は・・・」
と、自転車から降りV字のそれをグイグイと引き上げながら歩いてくる彼に、何から注意しようかと頭を抱えていたその時、
ぶんぶーん
『ババババババッ!!』
空から轟音が聞こえてきた。
ヘリコプターである。
周りの人の迷惑をかえりみず、砂やホコリを巻き上げ、ホバリングするヘリコプターから縄梯子がガラガラと投げられた。
ガチャ!と機体のドアが開くと、社会の教科書でしか見たことの無いような、そりゃー立派な殿様が顔を覗かせた。
「おぉー!お肉殿!そしてそちらはエジポヨ殿!お初にお目にかかる!」
ヘリコプターの轟音に負けぬ声で挨拶をする殿様、ぶんぶーーんさんである。
地に足を付けた殿様が、扇子をはたはたとはためかせ、こちらにスタスタと歩いてくる。
その後ろ、まるで殿の影に忍ぶように、リー先生も登場。殿の警護担当スタッフだ。
「ハーイ!トノサー・・・、キョウ・・・、ダネー!・・・ポヨダヨー!」
ヘリコプターの音にかき消されて、ちょっと何を言っているのかわからなかったが、エジポヨさんも挨拶をしたのだろう。
「では、殿!またお迎えにあがります!」
またまた迷惑な砂埃を周囲に撒き散らしながら、ヘリコプターが飛び去った。
エジポヨさんとは、以前、
「ココカラ、石油ノニオーイガ、シマース!ココ、ホレヨ!ミート!」
と、強制労働させられた事があり、2度目の再開となったが、ぶんぶーんさん(以降、殿)とは、初対面である。
イメージの差異に戸惑いつつも
「はじめまして!『お肉ばかり食べてポヨポヨだよ』です。以後、お見知りおきを!」
と挨拶を済ませる。
「ハッハッハ!苦しゅうない!」
と相変わらず扇子をはためかせていたが、
一転、大きな声で
「これ!リー!それは敵ではござらぬ!引けい!」
とリー先生に声をかけた。
ヌンチャクがエジポヨさんのコメカミの数センチ手前でビタリと止まる。
いつの間にか影から飛び出してきて、エジポヨさんを敵と認識したリー先生は、攻撃を開始していた。
「はっ!失礼!」
エジポヨさんに一礼すると、一言残してふたたび殿の影に姿を消した。
その素早さに、挨拶も出来なかったが、リー先生もお元気そうだった。
ダッシー
影に潜んで出てこないリー先生を除く3人で歓談していると、
『・・・だよ、みんな。ボクだよ。・・・見て。』
頭の中で声がした。
会話が止まったことから、皆の頭にも同じ声が聞こえたのだろう。
リー先生も影から飛び出し、臨戦態勢をとっている。
その頭の中の声が、段々と大きくなってきた。
『みんな。ボクだよ。ダッシーだよ。空を見て!』
はっきりと声が聞こえた3人(エジポヨ除く)が空を見上げると、銀色のピッタリした全身タイツのようなものに包まれたダッシーさんが、両の手を軽く開き上空を漂っていた。
「あっ!ダッシーさん!!こんにちは!!お肉を食べ・・・」
大声で挨拶をしようとしたが
『ふふふ。大丈夫。僕には心の声が聞こえるから。』
と、頭の中で、またもや声がした。
とても気持ち悪かったが、人のコミュニケーション法にとやかく言うのも悪い気がしたので、そのまま会話を進める事にしようとした。
が、ダッシーさんが
『ふふふ。気持ち悪くて、ごめんね』
と言ってきた。
もう、なにもかも筒抜けである。
エジポヨさんは未だ、声の主が分からずに周りをキョロキョロと見回しているが、とにもかくにも、皆が揃った。
燕尾服のチョビ髭男と、Vパンツ日焼け男、立派な殿様と影に潜む護衛担当、そして未だ空を浮遊したままのエスパーと、合わせて5人は、一路、キャンプ場へと向かった。
キャンプ場
キャンプ場は新しくできたばかりの月ヶ瀬キャンプ場。
脱サラおじさんが懸命に運営されており、看板の小ささからも、その苦労が伺えた。
受付を済まし、サイトに。
今回、5人で2つのサイトを予約した。
にしても、広いサイト。
片側のサイトに車を3台並べても、ソロ用テントなら2張りは設営できる広さ。
『ここ、いいよね。』
頭の中で声がした。
「ハッハッハ!余は満足である!」
殿様も気に入ったらしい。
エジポヨさんは、未だ声の主が分からずに周りをキョロキョロ見渡している。
リー先生は、相変わらず影の中。
殿様はバンドックのソロベース、エジポヨさんは同じくソロベースのEX、ダッシーさんはDODライダーステント、お肉は同じくDODのソロソウルウォウウォウ、である。
余談ではあるが、自分の記事にウォウウォウが登場するのは、これが初めてである。
設営の簡単さ、テント内の広さ、その佇む姿に、非の打ち所がない非常にいいテント。
今回、ダッシーさんもウォウウォウを持ってくるか悩んだらしいが、重量的に断念されたらしい。
エスパーとはいえ、何でもできるものではないんだな、と思った。
設営完了後、みなでキャンパーイ!をした。
ダッシーさんはお酒を飲むと能力が暴走するのでソフトドリンクでのキャンパーイとなった。
最後まで飲まないで頂きたいところだ。
温泉へ
ビールが汗だくの身体に染み込んでくる。
最高の瞬間である。
が、こんなにも体内に水分があったのか!
と驚愕するほど汗だくになったため、徒歩3分に位置する『月ヶ瀬温泉』に行くことに。
設営中、キャンパイ中、温泉に向かう道中、色々と様々と話が盛り上がる。
お風呂は近年のスーパー銭湯に比べると見劣りするが、それにしても風呂の湯は最高だった。
入浴中、ちょんまげに気を使いながら殿様が
「こんなに近くに温泉があるなら、割引などあっても良いものよのぉー」
と僕に言ってきた。
はい、もらってました。
100円割引券。
でも、それは今も僕の財布の中にあります。ごめんなさい。
完全に忘れてました。
少し狭めの水風呂で、エスパーと殿様が浸かりながらハグしている姿を後にし、先にエジポヨさんと外に。
タバコを吹かしながら2人を待つ。
風が心地よい。
途中、エジポヨさんの『汗をかかない入浴方法』の解説があったが、実行しなかった自分を少し後悔しつつも、いい風である。
『ふふふ。おまたせ。』
「余は満足じゃ!ははは!」
2人が出てきたので、またしてもワイワイガヤガヤとキャンプ場に戻る。
宴
各自が各々、ダッシーさんをもてなすために食材を準備してきた。
腹が膨れてしまうと、せっかく準備してきた食材が無駄になってしまう。
という訳で、ここから『やれ食えほれ食え!ダッシーの胃袋争奪戦』が始まった。
真っ先に動いたのは、僕である。
ニンニクの皮をむき、砂肝をナイフでカットしていく。
焼く手間があるがための先行着手であったが、それを目ざとく見ていた殿様が、『豆腐サラダ』をササッ!と完成させてしまった。
「苦しゅうない!ははは!」
と、豆腐サラダを手に皆のテントを回る殿様。
悔しいが、汗をかいた後の身体に嬉しい豆腐サラダであった。
次に完成させたのは、僕の『丸ごとニンニクと砂肝の塩コショウ焼き』であった。
殿様のように各テントを回る。
『ふふふ。おいしいよ。』
「ニンニクがアッパレである!」
「ズルイヨ!オイシイヨ!」
みんな喜んでくれた。
エジポヨさんも負けじと、厚揚げに大根おろしとなめ茸、ネギをどっさり乗せた『エジポヨノアツアーゲ』を振舞ってくれた。
厚揚げを考案した人が「こうやって食べてくれたら・・・」と願っていた食べ方に違いない!と思わせる程の美味しさであった。
ダッシーさんの目の前でアスパラが浮遊しているかと思うと、どこから飛んできたのか豚肉がクルクル!とアスパラに巻きついた。
その後、ダッシーさんの手のひらから出た炎で焼かれると『アスパラのエスパー巻き』の完成だ。
『ふふふ。さ、みんな食べて!』
の声と同時に、豚肉が巻かれたアスパラがふわふわと飛んできた。
アスパラの甘みと、豚肉の脂の旨み、エスパースパイスの効いた、とても美味しい逸品であった。
その後も、
餃子の美味しいやつ、
牛タンの塩焼き、
豚肉の最高に美味しいやつ、
最高の美味しさの焼きしゃぶ、
と宴は続いた。
『ふふふ!楽しいね!』
「余は満足じゃ!」
「ワタシ、タノシイヨ!」
その最中、ダッシーさんが冷酒を口にしていたが、まさか、あんなことになるとは・・・。
夜中
夜中の2時前。
エジポヨさんの奇っ怪なダンスを最後に宴は終わり、各自、各々のテントにて就寝。
雨と湿気で身体がベタつき、なかなか眠れない。
寝かしつけを頼もうにも、みな先に寝てしまっている。
一度起き上がり、タオルを手に洗い場に。水を含ませたタオルを少し固く搾り全身を拭く。
先程よりはベタつきがなくなり、これて少しは眠りやすくなったな、とテントの中で横になると、
ガサガサ、ガサガサ。
ダッシーさんのテントの方から音が聞こえた。そして
『ふふふ。ふふふふ。』
と笑う声も。
ダッシーさんである。
ダッシーさんも眠れないのか、少しその辺を歩き回っているようである。
起きていたので声を掛けようかと思ったが、先程の含むような笑い声に、少し恐怖を感じそんな気はなくなった。
きっと見てはいけないんだ、と、本能的に感じ、目を閉じていた。
朝
気がつくと朝になっていた。
『ふふふ。おはよう。』
「おはようでごじゃる!」
ダッシーさんと殿が起きていた。
「あ、おはようございます」
とテントを出ると、エジポヨさんのテントが半分倒壊していた。
まるで、クマに襲われたかのようにテントの片側は倒れ、ギアが散乱している。
人が寝ているとは思えないテントの中から
「オハヨーゴザイマース」
とエジポヨさんが出てきた。
エジポヨさん、自分の周囲を見渡して、立ち尽くす。
雨に濡れ、雨水をタプタプと溜めたチェアーを脇にどけて、『消化器』と書かれた鉄製のケースに腰を下ろす。
そして、遠くを見つめながら
「ボク、ダイショブ」
と小声で言っていた。
人間、自分の理解を超える出来事が起こったら、こんな風になるんやな、と思った。
朝食は、僕が作ったホットサンドを振舞った。
「余は満足じゃ!」
「ボク、ダイショブ」
ダッシーさんには餃子定食を。
『ふふふ。これで帰れるよ』
餃子でパワーが回復して、飛んで帰ることが出来るらしい。
その後、予定より少し早めに出発するとダッシーさんが言ったので、みなもそれに合わせて撤収を開始した。
にしても、エジポヨさんのテント傍は酷い有様だ。よくあんなところで寝れていたな、と遠目に見ていると、ふと、夜中のダッシーさんのことを思い出した。
『ふふふ。お酒を飲むと力が暴走するんだよね』
(まさか、夜中の、あのダッシーさんの動きは・・・)
そこまで考えて、思考することをやめた。後ろからダッシーさんの視線を感じたからだ。
きっと振り返るとやられていたかもしれない。
解散
撤収も終わり、別れの時。
ダッシーさんはふわりと空中に浮くと
『ふふふ。みんなありがと。楽しかったよ。またくるからね。』
と、東の空に飛んで行った。
僕と殿は手を振って見送ったが、エジポヨさんは未だキョロキョロしていた。
ヘリコプターが上空から、これまた迷惑な砂埃をあげ、地上に近づくと、ガラガラと縄梯子を落としてきた。
「余は満足じゃ!ははは!」
殿様はそれに掴まり、リー先生と共に西の空に消えていった。
「ボク!ダイジョブ!」
と元気よく、エジポヨさんは自転車に乗り、やっと使い道が決定された消化器の鉄製ケースを持って坂道を下って行った。
お肉ばかり食べてポヨポヨだよ、は、撤収ですっかり濡れてしまった燕尾服でキャンプ場を後にした。
最後に
グループでキャンプをすると、記事の内容が重複してしまうので、今回は思い切って、というか、怒られるの覚悟で現実と妄想をミックスさせた記事にしました。
というテスト的な記事です。
あ、でも、あまりにも怒られたら、ちゃんと書き直しますw
ふざけすぎ?
はい、すいませんでした。
MONTA2022年8月23日
他の方の全部見た後だと、あらすじわかってるんでファンタジーおもろいすね!
また関西オフ会あったらお誘い下さい!
続きを読む
お肉が好きです2022年8月23日
@MONTA
よし!行くぞ!モンちゃん!!
続きを読む
お肉が好きです2022年8月23日
@MONTA
すいません💧調子乗りました。
ごめんなさい。。。
はい!行きましょう!モン様!
でした。
ただ、僕らはピヨピヨ言うてるキャンパーなんで、イライラするかも、ですw
それでも良ければ是非!
続きを読む
outdoorsman2022年8月22日
おはようございます。
重複してしまうと短略化してしまう私。
個性的な表現で楽しみました。
次回も楽しみにしてます^_^
続きを読む
お肉が好きです2022年8月23日
@outdoorsman
いや、次回は真面目に書きますw
といいつつ、また実験的なの何かないか模索してるけどw
グルの時は、同じこと他の文豪が書くので、逃げ的なファンタジーです💦
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まつけん2022年8月22日
こんにちは😃
この文章だけで始まる投稿、凄く斬新で良いですね💡
とても想像力を膨らませながら楽しく読ませていただきました🤣💦
他の皆さんの投稿写真を見ていたので、とてもリアルに想像できてよかったです🙋♂️
今後の執筆活動、楽しみにしておりますッ👍
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お肉が好きです2022年8月22日
@まつけん
キャンプ活動じゃなくて、執筆活動になってますが・・・、いや、気のせいか。
他の御三方の投稿ありきの記事ですからねw
甘えました。
普通のキャンプ記事書くより、こっちの方が楽なんですけど、ソロキャンでこれすると、もう誰も意味が分からなくなってしまうので、悩みどころですw
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